ざっくりした低糖質ダイエットのしくみ

 食欲の秋、皆様いかがお過ごしでしょうか  さて、本日は低糖質ダイエットにも関係する血糖値と肥満の関係について勉強してきましたので報告します  まず「血糖値」ですがこれは血液中のブドウ糖濃度のことをいいます。糖質は消化されるとブドウ糖となり腸から血液中に吸収されます。すると血糖値が上昇します。  吸収されたブドウ糖は血液に乗って全身に回っていきますが、単に血管の中をぐるぐる巡ってもらっても臓器や細胞の中には届きません。この時血液中から細胞の中にブドウ糖を運ぶのが「インスリン」と呼ばれるホルモンです。インスリンの働きによって、ブドウ糖というエネルギーは利用できるようになるのです。難しいですね  そんなこんなで、食べる→血糖値が上がる→インスリンが分泌される→体に糖が吸収される→血糖値が下がる、という流れが食事の度に繰り返されています。インスリンがないと我々の体はエネルギーを取り込むことができないので病気(糖尿病)になるわけですが、逆に出すぎるとエネルギーをたくさん取り込むことになって太りやすくなるわけです(糖として利用できない部分は脂肪になるので)。  で、ここから本題ですが(やっと💦)インスリンの分泌量は血糖値の上がり方に関係があるとされています。血糖値が急激に上昇するとインスリンが大量に分泌されるため、たくさんのエネルギーが取り込まれて太りやすくなります。一方で血糖値の上昇が穏やかだとインスリンの分泌も少量ですみます。肥満を防ぐためには、血糖値の上がりにくい食品を選ぶことと、食べる順番…

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お口から若返り教室

 急に寒くなってきた昨今、皆さんいかがお過ごしでしょうか?  僕はしっかり風邪をひいて、台風の来た日曜日は寝込んでおりました💦  さて、今回豊橋歯科医師会のお仕事で「お口から若返り教室」という健康講座の講師を務めに高師校区市民館にお邪魔してきました。  内容は、嚥下(食べ物や飲み物を飲み込むこと)のメカニズムや唾液の効果などをふまえて、しっかり自分の口で食べることが健康にはなにより大切あると伝えるものです。  写真は僕のお話しの後に、歯科衛生士さんによるお口の老化を防ぐ体操を指導中のものです。  普段人前でお話しする機会などないので緊張しましたが、お口の健康を保つことが全身の健康につながるという歯科医師として大切な話ができ、僕にとって貴重な経験でした。お話しを聞いてくれた方々のお口への関心が少しでも高まってくれたらうれしいと思います

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糖質について

 さて本日は3大栄養素の最後、糖質についてです。  糖質はいもやごはんに多く含まれる栄養素で、1gあたり4㎉になります。1gで9㎉になる脂質と比べるとエネルギーが半分以下なので使い勝手が悪そうですが、脂質に比べて分解・吸収が早いという特徴があり、糖質が分解されてできるブドウ糖は一日の全エネルギーの60%程度を補うそうです。疲れた時やお腹が鳴っているときなんかにチョコレートを1かけ口にすると、ちょっと元気になってお腹も鳴りやみますが、分解・吸収が早いからなんですね  ちなみに、炭水化物というのは糖質+食物繊維でできているものをいうそうです。いも類やご飯が炭水化物と呼ばれて、最近ダイエットする人には目の敵にされています。低糖質メニューとしてご飯が大根になってるお寿司とか、麺抜きラーメンとかあるらしいですが、満足できない気がします、しません?  栄養摂取の基準という点では一日のエネルギーのうち、糖質で50~60%、脂質で20~30%、あとはその他で摂りましょうとされていますが・・・。糖質も摂りすぎると脂肪になるというのが問題のようです。  そもそも人の体はエネルギーがないと生きていけないので、体の中に糖質が増えると使いきれない分は一時的に肝臓や筋肉中に保管して、エネルギーが足りなくなったときに体の中に放出するというメカニズムがあります。この時保管しきれない分は脂肪にして保管しておくので、太る=油ものが多い、の方程式は間違いで、太る=油ものが多い+糖質が多い、がよく勉強しましたねと褒めてもらえる方…

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